神秘的な雰囲気を持つステンドグラスは、大聖堂や教会などで多く取り入れられているというイメージを持つ方もいらっしゃるでしょう。しかし、それ以外にもコンサートを開催するホールなど、国内外を問わず多くの記念建物で見かけることができます。近年では自宅で手作りされたり、自宅に取り付けたいという方も多いですが、防犯性も気になるところです。ステンドグラスにはいくつか種類もありますので、どんなものがあるのかと合わせて見ていきましょう。
【アンティーク】まだ柔らかいガラスの素材を鉄製の筒に取り付けて、息を吹き込んで綺麗に膨らませます。これは花瓶や器など、小物類で良く見られる技法です。昔ながらの方法で職人が一つひとつ手作りしますので、他の種類と比べますと価格は高めであるという特徴はありますが、それぞれに違った表情がありオリジナリティーを感じさせます。フランス・ドイツの会社が有名です。
【キャセドラル】まるで麺を作るかのような機械を使用します。ローラーが2本取り付けられていて、その間に液体状のガラス素材を流し込んで厚みを調整しますので、窓ガラスとしても使用されているとのことです。「ダブルローラー」と呼ばれており、比較的安価ですがそれとは対照的に、流し入れたガラスをローラー1本で丁寧に伸ばしていく方法で、「シングルローラー」という値段の高いものもあり、模様や色味もさまざまなテイストで作ることができます。アンティークとキャセドラルは透明から半透明のガラスですので、太陽の光などが透けますととても美しい状態を鑑賞することが可能です。
【オパールセントグラス】こちらは上記の2種類と比べて透明度が違うという特徴があります。半透明のテイストもありますが、光を通さない不透明なものも存在するとのことです。反射光を利用して美しい色味をそのまま感じることができる技法が取り入れられており、模様は複数の種類のカラーを混ぜ合わせたようなマーブル柄です。窓ガラス以外にも照明器具など小物類もあります。
【防犯性】近年では、強化ガラスでステンドグラスを挟み込んで強度をましている商品もありますので、防犯ガラスとして使用することも可能です。また、防犯性以外にも防音性・断熱性にも優れています。本来のステンドグラスは割れやすいため、デリケートな取り扱いをしなければいけませんでしたが、強化ガラスに守られたものでしたら気軽に自宅へも取り付けることができるでしょう。