ガラスは私たちにとって身近な存在であり、日常生活に欠かせない存在です。ですが、そのガラスはどうやって作られるのか、意外と知らない方は多いことでしょう。そこでここでは、ガラス 作り方について分かりやすく紹介します。
基本のガラス 作り方・材料

ガラスの材料ですが、一般的には石灰石・ソーダー灰・ケイシャの3つの素材を混ぜて作るのが基本です。石灰石は、別名「炭酸カルシウム」とも呼ばれ、サンゴや貝殻の主成分としても知られています。主にガラスの耐久性を上げるために使われています。ソーダー灰とは、炭酸ナトリウム無水物のことです。洗剤などにも含まれているほか、お菓子作りに欠かせないベーキングパウダーの成分としても有名です。ケイシャは鉱物である石英の素材でもあり、非常にきれいな形と見た目をしています。カラスのきれいな見た目の理由は、このケイシャによるものです。ちなみにこれらの素材は、いずれも石や砂の中から採取されています。
そうして用意した3種類の素材を混ぜ合わせ、1500度もの高温の窯の中で溶かしていきます。ドロドロの状態に溶けたら、それを引き延ばして形を作ります。こうしてガラスが作られるわけです。窓ガラスのような形にする場合は正方形に薄く延ばしますし、瓶などの容器にする場合は、パイプの先にドロドロの状態のガラスをつけて息を吹きかけながら作ります。このように、溶かして延ばして固めるのがガラス 作り方の基本です。
様々な種類のガラス 作り方
ただ、ガラスには様々な種類があります。基本的な材料は前述した3種類ですが、これに鉛を加えて一緒に溶かすと「カットグラス」と呼ばれるガラスになります。また、ほとんどケイシャだけで作ると「石英ガラス」と呼ばれる耐熱性が高いガラスが作られます。基本的な素材は石灰石・ソーダー灰・ケイシャの3つですが、その他に組み合わせる素材によっては、様々なガラス 作り方があるわけです。
なお、ガラス構造についてですが、通常の固体は規則的な結晶で形作られているのに対し、ガラスは不規則な固体であると言われています。ゆえに、本当に固体と定義して良いのかはいまだに議論が交わされています。通常の物質とは少し異なった、特殊な存在だと言えるでしょう。いずれにしても、ガラスについての研究は今もなお続けられており、今後新たな素材を加えるなどで、過去に無いような新しいガラスが作られる可能性もあります。今後も変化や進歩が期待できる素材として注目を集めています。