教室や家庭の窓やドアでの使用されるガラスについて
最近の家は、外からの光をたくさん取り入れようと大きな窓のあるデザインが多くなりました。また、学校には窓やドアがとてもたくさんあります。ふとした時に、家庭や学校の教室において家族や子供たちの安全性が気になったことがあるという方もいるのではないでしょうか。

安全性を気にしてしまうのは、「大地震や大型台風が来たら割れてしまいそう」「泥棒に簡単に入られてしまいそう」というものだと思います。しかし、防犯力のある家で使用される窓ガラスや学校の窓ガラスは、安全性が非常に高くなっています。大きなきっかけとなったのは阪神淡路大震災だと言われていて、阪神淡路大震災が発生した後は、家庭のみならず学校の防災意識が以前よりもうんと向上しました。より高い安全性や防災性が追求されるようになった影響で、従来のものとは比べものにならないほどの高機能ガラスに注目が集まり、強化ガラスが普及したというわけです。

ガラスの安全性を高めたい場合は、特殊な技術を施す必要があります。厚みがあれば割れないのでは?と思ってしまいますが、決してそういうわけではないのです。例えば、普通のガラスを約700℃で加熱し急冷処理を行うことで、従来のものと比較して3倍程度の強度を出せます。衝撃によって割れた場合、落ちた破片もまた凶器となり、近くにいた子供が怪我をすることもありますし、片付けの時に怪我をすることもありますが、このガラスは破片が小さな粒状になるため、割れても怪我をしにくいというメリットもあります。 また、2枚のガラスを特殊な技術で一体化し、地震の衝撃で割れても飛び散りにくくしたものも開発されています。教室の窓のカーテンは開けられていることがほとんどなので、予測しない揺れで割れても窓際の子供たちが守られるというのはありがたいことです。安全性や防災性の高いガラスは、今や多くの学校や家庭で使用されているので、そのことを知っておくだけでも安心です。